先月行われたケニアの大統領選が、最高裁判所によって無効と判断されました。実施された大統領選が裁判所によって無効とされるのは非常に珍しいケースで、アフリカ大陸では初めてのことだと、BBCニュースでは報じています。
ケニアの大統領選背景
ケニアという国、名前は聞いたことがあっても、「どこ?」という人も多いと思います。東アフリカに位置する共和国で、タンザニア、ソマリア、ウガンダなどと国境を接しています。
大統領選が行われたのは先月8月8日。現職の大統領、ケニヤッタ氏が再選を果たしました。
ところが、野党連合がその選挙結果に対して大きく反発、デモが起こり、少なくとも28名が亡くなったと報じられていました。この野党側の申し立てを受けて最高裁が判断した結果、先の大統領選は無効となり、差し戻しということになりました。
60日以内に再選挙
裁判長のDavid Maraga氏によると、今回の選挙は、「憲法に従った選挙が行われなかった。had not been "conducted in accordance with the constitution" 」としています。
そのため、大統領選の結果は無効invalidとなり、60日以内に再選挙を行うこと、としています。
公正な選挙が行われることが望まれますが、また新たな混乱を呼びそうな情勢です。
政治記事や選挙記事を英語で読む
政治記事の中でも選挙に関する記事は、登場するボキャブラリーがある程度決まっています。ですので、キーとなる単語を覚えてしまえば比較的容易に理解することができます。
特にアフリカ情勢は、日本国内にいる場合、なかなか情報が得られないことがありますので、そういった意味でも英語記事を読めるようになっておくと、自分のアンテナが広がりますね。
キーとなる英単語
Supreme Court:最高裁判所
annul:破棄する→be annulled:取り消された
crook:(名)詐欺師・ペテン師、(動)曲げる
constitution:実施
commit irregularities:不正を犯す
violation:違反