モンゴル旅行から戻ってきて1か月になろうとしていますが、しつこくモンゴルの話題を書きます。モンゴルの人口増加について。
モンゴルでは子供数が急増化
現在、モンゴルでは子ども人口が急増しており、それで問題も起こっています。
モンゴルの平均寿命は70歳に至りません。ですので、街を歩いていて感じるのは、老人が少なく、若者や子供の姿が多いことです。つまり、日本とは真逆です。
人口が先細りの日本にしてみれば、ある種うらやましさを感じるかもしれません。少なくとも、年金の財政確保を心配する必要はなさそうです。
しかし、急激な人口増加による問題も起こっています。
学校の2シフト制と教師の負担
私がモンゴルを訪れたのは、2017年の9月上旬です。そのとき、ウランバートル市に住む友人の話では、モンゴルでは子供の数が増えすぎて、学校が2シフト制になっているそうです。
つまり、朝シフトの子どもと午後から通学シフトの子どもとに分けて教育しているというんですね。たしかに、昼時になると荷物を持って下校する子供のすがたが目につきました。
そうでもしないと1クラス60~80人になってしまい、授業が成り立たないんだとか。ごもっともです。
ところが、2シフト制になって、子供とその家族はまだいいかもしれません。たいへんなのは教師です。当然ながら教師の労働時間が増え、ストライキを起こす寸前だということでした(私が滞在していた当時の話)。
人口増加は他にも問題をはらんでいる
学校の問題だけではありません。人口増加に伴う社会問題は、食糧問題、エネルギー問題、そして公害などがあります。
すでにウランバートルの渋滞は深刻化しており、私たちがウランバートル空港から市内へ向かうにも、確か20㎞に満たない距離に1時間かかりました (ラッシュアワーだったので)。
そして、モンゴル電力供給は今のところ火力発電らしいです。飛行機から見ても、黒々とした煙を吐く巨大な発電所が、都市のすぐ近くにあり、公害問題が重要な関心事になるのは時間の問題でしょう。
遊牧という生活を捨て、定住を決めたモンゴル国民、人口増加は国家の繁栄に欠かせないことですが、課題が山積みのようです。