マラッカのゴーストハンター - お茶の間で読む英語と旅行の話

マレーシアのマラッカは、人気の観光スポットです。

だから、クリスマスとかニューイヤーとか、旅行シーズンに出かけてしまうと、ホテルが見つからないこともあります。

私たちがその年マラッカに行ったのも、ちょうどクリスマスだか、とにかく繁忙期で、前日ホテルを予約し損ねてしまったために、街を歩き回って宿泊地を探すことになりました。

マレーシア、マラッカ

マラッカはすっかり観光地化されていて、ホテルやゲストハウスはたくさんあるのだけれど、時期が悪く、飛び込みで尋ねるホテルがほとんどすべて満室、全滅状態。

5，6軒回った後に唯一空室があったゲストハウスがあり、部屋を見せてもらったものの、レセプションに近い部屋であまりよろしくない。

で、二人で相談した結果、他の場所を探してみようということになりました。

そのゲストハウスの受付にいた女性はとても親切で、私たちが抱えているバックパックを見て、荷物をここに置いて他のホテルを見に行ってもいいよ、と提案してくれたのです。

いい加減、バックパックを担いだまま街を歩き回るのに疲れていた私たちは、「もし見つからなかったら戻ってくるね」といって、彼女の親切に甘えさせてもらうことにしました。

それで、また再び私たちはホテルハンティングに出かけました。

その後も、街の中心地でホテルが立ち並ぶ界隈を隅から隅まで歩いてみましたが、適当な価格の部屋は見つかりません。仕方なく、荷物を置いたゲストハウスに戻ってみることになりました。

「もしかしたら、もっといい部屋があるのかもしれないよ」と言いつつ。

結局、バックパックを置き去りにしたゲストハウスに戻り、他に部屋がないか尋ねてみると、彼女は二階にあるこじんまりとした部屋を見せてくれたのです。

それで、私たちはそこに泊まることにしました。

その部屋は二階の奥まった場所にあり、涼しくて静かだったので、夜はぐっすり眠れました。

でも、マラッカの他のホテルが満室なこの時期にも関わらず、そのゲストハウスには，私たち以外他のゲストが宿泊している気配がないのです。

次の日になって、レセプションのロビーで初めて他の宿泊客に会いました。

どこの国の人かは訪ねなかったのですが(顔はアジア系だった)、彼は自称「ゴーストハンター」。

ゴーストバスターズではありませんよ。ゴーストハンターです。

つまり、旅をしながらその町やホテルに憑いているゴーストを探し、それをネタにして記事を書く旅行ライターなわけで。

「ああ、そういうことか」

と、変に納得した私たち。

旅に出るといろいろな人に出会います。

ゴーストハンター、ビーチハンター、サイクリスト…。

そういえば、以前、はてなブログで「廃墟ブログ」を書いている日本人もいたなぁと思ったりして。日本や世界各地の「廃墟」の写真や記事を集めたブログですね。

最近は旅行ブログといっても、そういうテーマ性のある「特化ブログ」が流行なのかもしれません。

もし、あなたも旅行好きならば、何かのテーマでもって旅行ブログを書いてみては…？

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