お茶の間で読む英語と旅行の話

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シカゴ(オヘア国際空港/ORD)乗り換え40分-カナダ、モントリオール発、シカゴ経由東京成田行きフライト

旅行推理小説というジャンルがありますね。私も以前は西村京太郎さんの作品などをよく読んでいました。あれは、旅行好き×推理小説好きにはたまらないジャンルですが、その必須要素の一つが、アリバイ作りです。

列車や飛行機の時刻表(紙の!)をにらめっこしながら、犯人のアリバイを崩しにかかる刑事や探偵たち。このへんの下りが、小説のハイライトの一つですよね。

 

犯人たちはあれやこれや考えあぐねた乗り継ぎを、息を切らして実行したりするわけですが、これを現実でやるのは身体にも心にも大きなストレスです。

 

モントリオール発、シカゴ経由で東京へ

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今回、私が住んでいるカナダのモントリオールから、東京成田経由で大阪まで一時帰国のためのフライトを取りました。

モントリオールー東京間は直行便が就航していますが、大阪への直行便はありません。たいていは、トロントかバンクーバー、あるいはアメリカのどこかの都市を経由して、東京もしくは大阪へ飛びます。

 

アメリカ経由は何かと不便なので、カナダ国内での乗り継ぎの方が好まれるようですが、アメリカ経由の方が安いのです。それで、私は時々お買い得なフライトがあるときは、アメリカ経由で日本に帰ることがあります。

 

アメリカ経由がなぜ嫌われるかというと、そのセキュリティチェックが厳しいというのが理由の一つじゃないかなと思います。同時多発テロ以来、アメリカの空港のチェック体制は非常に厳しく、機内預け荷物もかなりの確率で中身を開けてチェックされます(特に北米行きの際)。

 

セキュリティチェックが厳しいということは、それだけ飛行機に乗るまでの時間が長くなるということで、乗り継ぎ時間はできればあまりタイトでない方がいいです。

それでも、最近はその傾向が緩和されている、というか、空港での乗り継ぎが以前に比べるとたいぶスムーズになってきたように思います。

 

だいたい、今回のフライトはお値段がお手頃のわりに、乗り継ぎ時間も良かったのです。

エアカナダAC7591便 モントリオール8:40発→シカゴ10:15着

ユナイテッドUA881便 シカゴ12:00発→東京成田16:20着

ANAコードシェア便UA7947 成田18:05発→大阪伊丹19:35着

上記のフライト予定でして、シカゴでは悠々2時間弱の乗り継ぎ時間があるはずだったんですよね。だから、余裕しゃくしゃくだと思っていたんですけど。

 

ちなみに、今回と同じルート、シカゴ(オヘア国際空港)での乗り継ぎで1時間以下も私は経験していまして、そのときの体験を別ブログで書いてました。((

カナダからアメリカ行きのフライトでは、カナダの出国手続きと同時にアメリカの入国手続きができます。つまり、飛行機に搭乗する時点でアメリカ入国審査が終了しているので、乗り継ぎ1時間でも大丈夫です。逆に、アメリカ経由カナダ行きの場合は、アメリカでの入国審査が必要なので、乗り継ぎ時間はより長めの方が安心。

 

でも、このときもけっこうハラハラして、コンコースを走っていた記憶があるので、できればギリギリの乗り継ぎは避けたいなあと思っていたのですが。

今回は、予定に外れてさらにタイトな乗り継ぎになってしまいました…

 

 

ことの始まりは米中央部の暴風

始まりは、数日前に来たユナイテッド空港からのメール。

 

englishcafe.hateblo.jp

 

シカゴを含むアメリカ中央部に、強風注意報が出るという天気予報があり、フライトの日程変更を薦められました。このときの予報では、当日午後6時まで強風注意報が発令されるだろうとのことでした。

 

日程変更をすすめられてもそう簡単に変更できない理由もあり、私はそのままのスケジュールで乗り込むことに。

最悪、東京行きのフライトが遅延、もしくはキャンセルでシカゴで足止めくらって、空港で仮眠する羽目になるかも…、と思いながら、ちょっと多めにアメリカドル現金を財布に入れていざ出発。

 

前日の天気予報では、アメリカ中央部の強風注意報は午後9時までに延長されていました。

「嵐の足が遅くなっている」ということ? じゃあ、早い便なら予定通り飛ぶかもしれないと、勝手に楽観視。

 

飛行機に搭乗…まではスムーズ

モントリオールの朝は風もなく、雪も降っておらず、「やっぱり日程変更しないでよかった」と思いながら、スムーズに飛行機に搭乗します。―――ここまでは、スムーズだったんですよね。

 

飛行機に乗り込んでから、機長のアナウンスが入りました。どうやら、「シカゴ空港の悪天候のため、乗り入れ飛行機制限を行っており、モントリオールで待機するように指示が出ている」とのこと。えーっ、そう来たか、笑。

私たちは狭い飛行機にのせられたままの状態で待機。飛行機のエンジンも止まり、完全にストップ。おいおい。

 

再度機内アナウンスがあり、けっきょく飛行機の中で1時間以上待たされてやっと飛び立つことができました。8:40発の予定が、実際に離陸したのは9:57。1時間以上の遅延ですから、本来なら焦るところです。

でも、今回はシカゴ空港のフライト規制ということなので、ということは、空港に発着するフライト全体が影響を受けているわけですよね。そうなると東京行きの便も、予定時刻より遅れて出発するだろうと、私は実はたかをくくっていたのです。

 

シカゴ空港11:17到着

まあ、それでも万が一、東京行きが予定時刻通り出発するかもしれないと、ちょっと心の中で準備をしながら、シカゴ空港に降り立ちました。

シカゴ空港は大規模空港です。できれば、乗り換え便の出発ゲートが近ければいいなあと、窓の外から眺めながら、滑走路からゲートまで移動する時間の長いこと...

(この時点で、搭乗券に東京行きフライトの出発ゲート番号は記されていませんでした)

 

やっとのことでゲートに接続し、ターミナルへ入り、フライト時刻ボードを眺めます。東京成田行きUA881便の欄にまさかの「on time(予定時刻通り)」の文字。

や、やばい。

 

シカゴ空港に到着したのは11:20。手元にUA881便の搭乗券は持っているものの、搭乗予定時刻は11:10とあります。つまり、すでに搭乗が始まっている。フライト時刻ボードにも「搭乗中」と点滅していました。

シカゴ空港はターミナルが同じでも、ターミナル自体が広いのです。

モントリオールからの便はEゲートに到着し、東京行きの便はゲートCから出発するとボードに書かれています。EからC。その間には、DもBもあるじゃないの…と、やっとここで100%焦りが出てきました(実際にはゲートDはない、気分的なものだけ。以下のマップを参照)。

 

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引用元:https://www.united.com/ual/ja/jp/fly/travel/airport/maps/ord.html
 

フライト時刻ボードを眺めている時点で、時計は11:21。出発まで40分しかない!

東京便が予定時刻に出発するのはうれしいんだけど、でもかなり焦る、笑。

 

フライト時刻ボードの横には空港スタッフがいて、「ゲートCって遠いですか?」と聞くと「歩いて10分くらいかな」といわれました。飛行機に搭乗できるのは出発時刻の何分前と決まっているはずで、電車のような飛び込み搭乗とかはあり得ません。

とはいえ、この年であまり急激に短距離ダッシュすると、身体のあちこちに支障がでるので、中途半端にスキップしながらゲートCに向かいました。

 

シカゴ空港コンコースを走る

そういえば、以前も同じルートを移動したな、と思い出しながら、エスカレーターを降り、動く歩道の上を歩いて、またエスカレーターを上がる...

気になるのは、機内預け荷物のこと。人間(私)は走って間に合っても、荷物(スーツケース)は乗り遅れるかもしれない、と不安に思いながら、「でも、私にはどうしようもない」と自分をなだめながら、ようやくゲートC20に到着しました。

搭乗はとっくに始まっているので、待合室には誰も乗客の姿はなく、でもゲートは空いていたので安心して通過します。

そういえば、「C20」の文字だけを追って小走りで来たのでフライト番号や行先は確認していなかったと、搭乗口でチケットチェックのスタッフに「ナリタ?」と聞くと「Yes, Narita」と帰ってきたので安心。これで乗り間違いはないらしい。

 

成田行きフライト無事搭乗

機内に乗り込んでみると、客席はガラガラでした。多分、半分も埋まっていなかったんじゃないかな。

新型コロナウイルスの影響で、日本に行く人や日本経由フライトを避ける人が増えたためでしょう。加えて、今回はシカゴ悪天候により、フライト日程を変更した人もいたのかもしれません。

 

客席はガラガラで、客室乗務員もエコノミークラスは男性が3人と女性が一人のみ。乗客の数人はすでにマスクをつけていて、私も一応マスクを装着しました。

乗客が少ないせいもあったかもしれませんが、機内のサービスはそつがなく、快適に過ごすことができました。

 

しかも、成田へは予定時刻より早めに到着。思ってもいなかった展開です。

成田空港で入国手続きを行い、国内便で大阪伊丹に飛ぶ予定だったんですが、シカゴからのフライトが予定よりも早く到着したため、予定の便よりも一本早い便で大阪に向かうことができました。

それで、ここでも待ち時間ほとんどなし。

 

人間は間に合えど、果たして荷物は?

結果的に、モントリオールで飛行機内で待機した時間と、伊丹空港で空港バスを待つ時間以外は、ほとんど待ち時間なしで帰国することができました。

 

―――それで、荷物は?

人は飛んでも荷物が遅れると、本当にやっかいなんですよね。経験された方は分かると思いますが。

 

今回は、荷物も私といっしょに飛ぶことができたようです。成田で無事に引き取ることができました。しかし、やはりタイトなフライトがこたえたのでしょうか、それともメープルシロップとコロナ対策に買ってきた消毒液が重すぎたのか...。スーツケースのコロコロが完全に破損。なおしようがないレベルなので、買い直しです…。

 

キャスターが動かないので、空港バスが着く地元駅から実家まで歩くことができません。それで、父に来るまで迎えに来てもらいました。

そうしたら、車内で父が言うには「明日いっぱいで、日本全国の小中高校が一斉閉鎖(休校)になる」というじゃないですか!

 

これでも、日本の情報にはキャッチアップしていたつもりなんですけど、ちょっとオフラインになっていただけで、この「ウラシマタロウ感」はなに?

―――というかそもそも今回は、一斉休校の決定自体、国内でも突然の決定だったようですね。

まさに推理小説もびっくりの、急な展開でした。

 

 

 

 

 

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