お茶の間で読む英語と旅行の話

主に、英語学習と海外旅行の話

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海外にいると、常に「日本人」の自分と向き合うことになる

海外旅行のスタイルもいろいろあり、ツアーに参加してくつろぎたいという人もいれば、個人旅行じゃなくっちゃ!という人もいますよね。私はそもそも団体行動が苦手なので、ツアーに参加するのは苦痛以外のナニモノでもなく…

 

とにかく、旅行でも移住でも、海外に個人で居るとなると、どうやっても自分が日本人だということを日々思い知らされるのです。

 

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日本の歴史を背負った、日本人代表

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外国人と仲良くしたいのであれば、政治や宗教の話はしない方がいいにきまっています。たとえ、その場の雰囲気でそういう流れになったとしても、たとえあなたが実はものすごく右翼的な考えをもっていたとしても、極端な意見は口にせずニコニコ笑っている方が、余計なトラブルをおこさずに済みます。

 

でも、海外にいると、どうしても日本の歴史がらみの政治の話をふっかけられることも少なくありません。特にアジアの国にいると、第二次世界大戦について意見を求められることもあります。質問する方はたぶん無邪気に聞いてくるのでしょう(外国人慣れしていない人ほど、こういう質問をすることが多い)。

 

私は戦争後に生まれた世代なのだけれども、それでもまるで日本の歴史をすべて知っている「日本人の代表」とでもいうような感じで、質問攻めにされることもあります。

 

これは、政治に限ったことではなく、どんな社会問題についても、「日本はどうなの?」「日本人はどう考えてるの?」と、その場にいる日本人は私だけの状況下では、こういう質問をされることが多いです。相手は単に話題を振ってくれているだけなのでしょうが。

 

日本人として知らないと恥ずかしい

やはり、海外に生活していて、日本の歴史のこととや政治の仕組みについて、最低限のことを説明できないのは、日本人として恥ずかしいと思います。

 

なので、私は本格的に海外に出ようと決めた時、第二次大戦にまつわる本を数冊読みました。当時、アメリカから出版された昭和天皇に関する本「HIROHITO」がやっと日本語に訳された時でもあったので、それも図書館で借りて読んだ記憶があります。

 

当時、山本五十六氏のことも知らなくて、中国人に「知ってるか?」と聞かれてすごく恥ずかしい思いをしたことがあります。その後、友人に借りて本で読みました。

 

そんなわけで、海外で生活していると、嫌でも自分が日本人だということを(周りからのプレッシャーで)考えさせられます。それが悪いといっているわけではないのですが、正直ときどき疲れちゃうときもあります…。

 

移民者はみな同じ経験をする

ここまで、自分がいかに日本人としてカテゴライズされるか、という話をしてきましたが、それは日本人以外の国籍の人にとっても同じことです。

 

私が住んでいるカナダは移民の国で、外からの移民がとても多い国です。私の家の隣にも奥さんがドイツ人のカップルが住んでいます。

 

その奥さんは私より10歳以上も年上ですが、スペイン風の名前なんです。彼女が生まれた時に、ドイツ人のご両親が「娘が敗戦国の女だという理由でつらい目に合わないように」とドイツ風の名前を避けて名付けられたらしいのです。

 

同じ敗戦国として、その話を聞いて、親近感と同時に少し胸が痛くなりました。その人のアイデンティティを左右する名前、自ら好んで改名しない限り死ぬまで付き合う名前に、敗戦の足跡が残っているのです。

 

移民の国に住むということ

しかし、逆に考えてみると、移民国に住んでいるからこそ、他の国からの移民者と共感できる部分が多いのかもしれません。私の街には日本人が少ないので、日本人としては常に孤独感がありますが、移民者としては孤独に感じません。

 

海外にいなければ、こんなに「日本人として」考えさせられることはなかったでしょう。時々、ヘンテコな質問をおっくうに感じることもありますが、それでも、私は日本人であることに誇りを持っているので、日本人代表として扱われるのも悪くないな、と思ったりもします。

 

 

 

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